FGeC011 (for beginners)
解説 : FGeC011(A)
「湾」と複数表記があるため、この水域は海の可能性が高いです。海岸線の形に注目すると、煙のように流されたような痕跡があることが分かります。実際この場所は、付近の河川から海に流出した土砂が、流速の弱まった場所に堆積してできた土地、すなわち砂嘴です。スケールからこの部分が少なくとも 5 km 以上に渡ることが分かるので、北海道東部にある日本最大の砂嘴、野付崎 (野付半島) であると判断できます。なお、高等学校などでは「野付半島」と教えられることが多いかと思いますが、地理院地図上には「野付崎」の表記しか無かったため、今回はどちらで解答しても正解と扱っています。
ちなみに、野付崎一帯は軟弱な土地であり、海流の変化によって容易に形状が変化します。地理院地図の標準地図と航空写真を比べても、海岸線が大きく変わっている箇所がいくつか見受けられます。
なお、地理院地図で湖に等深線が表示されるのは #15 より詳細な拡大率のときのみですので、等深線の有無から判断することはできません。
問題画像の場所:リンク