FGeC012 (for experts)

解説 : FGeC012(F)

久しぶりの文字無し出題です。標高は微妙であまり絞れません。地図記号も目立ったものが無く、標高分布と河川くらいしかヒントがなさそうです。

標高分布から傾斜を考えると、少し不明瞭ですが、次の図のように傾斜がきつい部分と緩やかな部分にある程度分かれると分かります。高い側から明確な尾根が伸びていないこと、谷の両側の傾斜がかなり違うことから着想を得られるとこっちのものです。

すなわちこの地帯はケスタ地形であることが分かります。実は、この場所は地理院地図の「日本の典型地形」＞「地質を反映した地形」レイヤーに掲載されています。ただし、この状態だとケスタ以外の地形も表示されており、候補が多すぎるため絞り込みます。

まず、全体的な傾斜から、この場所は山地の西斜面であることが分かります。次に、この情報と標高を基に色別標高図で絞り込むと、実は100件超から数件まで絞り込むことができます。また、「地質を反映した地形」に表示されている地物をクリックすると、その場所がどんな地形なのかの説明を得られます。そのため、いちいちズームしなくても探索の枝刈りができ、答えにたどり着くことができます。正解は秋田県能代市です。

問題画像の場所：リンク