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FGeC012 (for experts)

解説 : FGeC012(E)

まず、画面中央下の斜線部分に注目します。これは「スノーシェルター」であり、文字通り道路や線路を積雪から守る役割を担います。ということは、画像の地域はある程度降雪が見込まれる地域だと分かります。次に、画像を上下に横切る破線と、その真上にある地図記号について考えます。まず、発電に使用するような設備 (水路や煙突) が見当たらないため、変電所であることが分かります。また、真下にある線路はJR線であって、合わせるとトンネル内の線路に電力を供給するための変電所があると考えられます。

ここで、画像右上を見ると、既に複線のJR線が通っていることが分かります。過去に出題された土合駅のように、上下線が分離されているわけではなさそうです。JR線どうしの並走であるため、片方が新幹線であることが考えられ、トンネル途中に変電所が置かれていることからかなり長いトンネルだと考えられます。明らかに右上の線路は曲率半径が小さすぎるためトンネルを新幹線のものだと考えると、雪が多い地帯であることと線路の方向を考えて、北陸新幹線や上越新幹線などが候補になります[補足1]。補足の通り確認すべき場所は少ないため、一つずつチェックしても問題ないでしょう。正解は新潟県南魚沼郡湯沢町です。

問題画像の場所:リンク

補足1:東北新幹線は基本北東に進みます。北海道新幹線は青森県内で北西に進み、在来線のJR海峡線が並走しますが、区間が短いので簡単に走査できます。秋田・山形新幹線は在来線を走るため除外できます。北陸新幹線も実は北西に走っている区間は長くなく、またJR線というより第3セクター路線と並走している場合が多いです。JR線と並走している区間はほぼ長野盆地でトンネル自体が無いため、実は見るべきは長野→新潟→富山あたりだけです。